SATANIC ENT.編集部によるサタパ2024出演アーティスト紹介(独断と偏見)
今週末に迫った「SATANIC PARTY 2024」。渋谷Spotify O-EASTと渋谷duo MUSIC EXCHANGEの2会場に、合計16組のアーティストが出演します。サタパ常連組や、SATANIC CARNIVALの常連組はもちろん、サタパ初出演のアーティストももちろんいますが、皆さん予習は完璧ですか? 知らないバンドいる!予習間に合ってない!という、夏休みの最終日にあわてて駆け込むタイプの皆様へ、SATANIC ENT.から出演アーティストの紹介をさせてもらいます。でも編集部員による独断と偏見満載のレビューなので、気になったアーティストはそれぞれチェックを!
炙りなタウン
まっすぐなライブで、各地で心を鷲掴みにされている人続出中、岡山のスリーピースバンド・炙りなタウン。<いつだってポッケの中にはお気に入りのミュージシャンが 僕だけのために歌ってくれるのに たった30分のために3000円とドリンク代のために タイムカードを打つのさ>この歌詞に首がもげるほど頷く人はたくさんいるのではないでしょうか。この曲は「ライブハウス」という曲の歌詞。この曲を聴いたときに「彼女たちのことは信じられるな」と思いました。初出演ですが、duoのトリ。思いっきりやっちゃってください。
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バックドロップシンデレラ
『SATANIC CARNIVAL』でも毎年、笑いと感動とウンザウンザを見せて(踊らせて)くれているバックドロップシンデレラ先輩が、サタパにやってきたぞー! そりゃね、バクシン先輩が「パーティー」という名の付く場所で踊らせてくれないわけはないですよ。言わずもがな、ライブやライブハウスという文化への思いも人一倍大きい彼らなので、きっとフロアにも、そして出演しているほかのアーティストにも、いろいろな背中を見せてくれるはず。ちなみに現在「見たこともないウンザウンザを踊るツアー」の真っ最中。きっとサタパでも見たこともないウンザウンザを踊らせてくれるでしょう!
Brown Basket
京都からは4人組ギターロックバンド・Brown Basketが参上! 2016年結成で、「京都大作戦」前夜祭出演経験もありと、その実力は折り紙つき。好きだった人の好きだったとこ、何者にもなれない自分のこと……シンプルだけれど誰もが知っている感情を、切実に歌う。歌詞だけでなく、岸本和憲(Vo, Gt)の紡ぐ言葉をひとつもこぼしたくなくってじっと見入っていたら、いつのまにか拳を上げて、気がついたら歌っている。そんな彼らはduoのトップバッター。遅刻厳禁! 13:30にduoで会いましょう。そして、何者にもなれない私たちは今日を謳いましょう。
CVLTE
ヒップホップやエレクトロ、昨今のクラブミュージックまで飲み込んだCVLTEの音はオルタナティヴで、まさにカテゴライズされないCVLTEでしかない音を出す。そんな彼らを観るならライブハウスやクラブがいいなと。2022年、山梨のコニファーフォレストで開催されたSATANIC CARNIVALにも出演してくれたが、今回は昼帯の屋外ではなくO-EASTの19:00ということで、本来のCVLTEのダークかつ繊細でヒリヒリしたライブを全身に浴びれるはず! と、非常に興奮しておるもんで、みんなも大いに興奮すればいいじゃん。
Good Grief
特に今年、このバンドの名前をよく見た、聞いたという人も多いのではないでしょうか。Good Griefの登場です。coldrainのツアー「FDXV+ TOUR」では公募枠のオープニングアクトを見事勝ち取り、その名を一気に広めた彼ら。「SAD POP PUNK」を掲げ、ネガティブな感情をパンクに乗せて歌うGood Griefの音楽はあまりにも心に突き刺さります。うう。英詞ですが、Yasu(Vo)がnoteで和訳や楽曲解説もしているので、その歌詞世界も理解してからライブを見るもよし、まずはライブで曲を味わうもよし。
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HERO COMPLEX
北九州市小倉のHERO COMPLEXは、今年6月にリリースした最新アルバムのタイトルは『TOUGH』ですが、まさにタフなライブを展開するスリーピースバンド。柴田慎平(Ba,Vo)と三木風太(Gt,Vo)という2人のボーカルは、共にソングライターでもあり、悔しさを跳ね返すような力強さや、ドラマチックな愛情など、2人の感性の違いから多彩な楽曲を生み出している。そんな彼らが届ける実直な音楽に、大げさじゃなく、生きる力をもらっている人が、たくさんいることも知っています。先日、Zepp Shinjukuにて自身最大キャパでのワンマンライブを成功させ、きっとさらなる自信も手に入れた彼らの勇姿を見逃すな。
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HIKAGE
『SATANIC CARNIVAL 2024』でも、熱いパフォーマンスとMCで、たしかな爪痕を残した札幌発のHIKAGE。きっとカーニバルのとき以上に攻撃的でゴリゴリなライブをかましてくれるんだろうなと震えていますね。そのサウンドは、00年代のミクスチャーロック黎明期にあったヘヴィでグルーヴィなリフが心地よい、というのはもちろんあるのだが、個人的にはGEN(Vo)のグランジ感漂うメロディパートが最高にノスタルジックで心を揺さぶられる。サタパでも泣かせてくれ、と願う次第。「Happy」やってくれますか?
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HONEST
PIZZA OF DEATHの系譜を継ぐメロディックパンクバンド・HONESTが、いよいよサタパに! ソングライティングを手掛ける樋口浩太郎(Vo, G)が小学5年生のとき、たまたま目にした「ミュージックステーション」でのKen Yokoyamaのパフォーマンスをきっかけにギターを手に取ったことから始まったHONEST。2023年2月に1stフルアルバム「HONEST」をPIZZA OF DEATH RECORDSからリリースし、Ken Yokoyamaのツアーにも出演するなど、新世代のメロディックパンクバンドとしてメキメキと頭角を表しています。ピザオブデスを背負った彼らがサタパでどんなステージを見せてくれるのか。
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Knosis
新たなメタルコアの表現力を持って、既存のメタルコアに対するカウンターカルチャーを構築する、というサウンドとスタンスに惚れています、Knosis。新曲が出る都度、「ああ、このリフ感はありそうでなかった!」とか「なに、この展開。めっちゃ気持ちいいんですけど」と言いながらリピートしている。世界中のメタルコア、ハードコアバンドの一部が先鋭的で新しい表現を模索しているが、その最先端にいるバンドの1つがKnosisで、とにかく楽曲が強ぇぇぇ!! 完全に個人的な見解で恐縮だが、節々にDEFTONES的なメロディやZilchっぽい歌唱法が聴こえてきて、そこがまた「ぶるぁぁぁ!」と感極まるポイントです。ライブではRYOのフィジカルの強さに吹き飛ばされるので、全員しっかりとぶっ飛んでください。
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See You Smile
日本のPOP PUNKを牽引しているバンドといっても過言ではないSee You Smileは、実はサタパ皆勤賞! 初年度から、“自分たちのライブ”はもちろんのこと、“自分たちのフロア”をサタパに持ってきている感じがして、頼もしかったし、たくましかったんですよねぇ。しかもそのフロア感が、出演を重ねるたびに大きく、熱く、ハッピーになっているのもワクワクしちゃう。8月にはフルアルバム『YOUTH-DRIVEN SOUND』をリリースし、現在リリースツアーの真っ最中の彼ら。さらに脂の乗った状態で乗り込んでくるであろう今年も期待! 初めて見るという方は最新アルバム『YOUTH-DRIVEN SOUND』と、まさにライブアンセムの「THE ANTHEM」を予習してくるべし。っていうか新譜、ジャケもかわいい!ので、ジャケのかわいさに釣られて思わず再生してみてよ。
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Maki
昨年、サタパに初出演し、その後今年のSATANIC CARNIVALでも魅せてくれたロックバンド・Makiが、サタパに帰ってくる! パンキッシュなサウンドに乗せ、文学的な歌詞を歌う激情的なライブは、秋に一番似合う気がするけど、春も夏も冬もそう思うので、結局私たちはいつの季節もMakiを聞きたいし、Makiを観たい。9月にリリースされた最新曲「sea you letter」での夏の描き方も凄まじい。そんな彼らは、現在ツアー「チャンタ」を開催中。そう、ツアー名からわかる通り、彼らは麻雀を熱烈に愛するバンドでもあります。
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SHADOWS
なんせ、我らがSHADOWSの兄貴たちである。もはや何も書くことはないのだが、今も昔も変わらぬスタンスと、次々に発表される新作には食らいっぱなしだ。2024年9月にリリースされた3rdアルバム『DIG』は、より自由で開放感のあるSHADOWSサウンドに感じられた。なんなら、今回の『SATANIC PARTY 2024』のラインナップは、SHADOWSを基軸に練られているところもあるんじゃないかって気がするし、少なからずそうだろう(そうなのか!?)。兄貴たちが作ってきた道を歩いてきた後輩バンドたちが多く出演するわけで、今回は「そのオリジンを堪能いたしやす!」という心持ちで、胸に右手を当てながら空を仰いで目を瞑り、そのときをO-EASTの片隅で待ちます。
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トップシークレットマン
親にバレたくないバンド・トップシークレットマンもサタパ初出演。これはぜひバレてほしいけども! コンプラによりアルバムのリリースができなかったりと、その破天荒な動きばかりが目につきがちだが、ハイパーポップ×メロディックハードコアという特異なサウンドや、lilbesh ramkoと回ったツアーなど、各地のライブハウスで新たなスタンダードを生み出している開拓者。とにかく百聞は一見にしかず。トプシの爆音パーティ、みんなで見よ〜〜
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UNMASK aLIVE
京都福知山にて結成された5人組バンド・UNMASK aLIVE。サウンドのベースは海外のパンク、エモ、ハードコアで、そこに美しい日本語詞が乗るハイブリッドな楽曲で異彩を放つ。KD(Vo)の、ときに儚く、ときに脳天を撃ち抜くような、ハイトーンボーカルは日本の宝。つい先日SiMのツアー「"PLAYDEAD" TOUR SEASON 2」にオープニングアクトとして出演し、注目が高まっている。きっとそのときに感じた様々な感情を、サタパでも爆発させてくれるでしょう。
View From The Soyuz
普段、ハードコアのライブなどに行かない人であれば、今回の『SATANIC PARTY 2024』が初見になるんじゃないか。View From The Soyuzが表現しているのは00年代初頭にあったニュースクールハードコアと言われるジャンルの音楽で、メンバーのルーツにメタルがあることから、メタル好きがやるハードコア、的なアプローチだと思う。ハードコアと言えば、ウォール・オブ・デスとは違う過激なモッシュピットが出来て、不意に回し蹴りをくらったり、いきなりラリアットでぶっ飛ばされるんじゃないか、と不安に思う人もいるかもしれないので、あえて先に教えておくが、そんな無法地帯みたいにはならないので安心して。そして、アナタがメロディックパンクしか聴かない人でも絶対に楽しめる。とりあえず「Ättestupa」を聴いといておくれなっせ。
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WHISPER OUT LOUD
今年の『SATANIC CARNIVAL 2024』でO.AとしてEVIL STAGEに出演したWHISPER OUT LOUDだが、そのライブ力とフロアに集まった人数を見るに、全然O.Aって感じではなかったでしょう。当然、今回のサタパでも大いにフロアを沸かせてくれるはず。ロックを基軸にR&Bやジャズなどのあらゆる要素を飲み込んだサウンドにはシティポップ的な風合いもあり、1回聴いたら覚えて一緒に歌えるほどのメロディ感が他にない魅力だ。そして、そのスケールの大きなサウンド感が実に心地よい気分にさせてくれる。これぞ、バンドが表現する新たなポップスではないかと感じさせる。そして、そのステージングには色気が溢れていて、目が釘付けになってしまう。きっと、彼らが大きな舞台でライブする日は近いんだろうなと。そんなWHISPER OUT LOUDのカリスマ性を体感して。
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SATANIC PARTY 2024
日程:2024年10月27日(日)
会場:渋谷Spotify O-EAST/渋谷duo MUSIC EXCHANGE
時間:開場13:00 / 開演13:30
前売り:¥5,900- /餓鬼割¥3,980- + 1 Drink / 電子チケットのみ / お一人様4枚まで / 小学生以下入場不可
出演:Brown Basket / Good Grief / HIKAGE / See You Smile / SHADOWS / WHISPER OUT LOUD / HERO COMPLEX / Maki / UNMASK aLIVE / トップシークレットマン / バックドロップシンデレラ / 炙りなタウン / CVLTE / HONEST / Knosis / View From The Soyuz
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